みーしゃの月と星がたり

知識のない人でも楽しめる占星術エッセイめざします

8月29日はベルばらの日 ~物語のイメージとはちがう歴史人物たち~

8月29日はベルばらの日です。

理由は1974年の今日、宝塚歌劇で初めて上演されたからです。

 

 

冥王星も「革命」の水瓶座だった

以前天王星海王星に関する記事を書きました。

天王星というのはアメリカ独立戦争フランス革命が起こる直前に発見されたので、「反逆」や「革命」「改革」を象徴します。

michatetoile.hateblo.jp

 

フランス革命にかかわるホロスコープはいろいろ調べました。

興味深いことに冥王星が、当時はまだ発見されていないのですが、フランス革命時には水瓶座の半ばにあったのです。

 

冥王星水瓶座に入ったのは1777年ごろ。

ルイ16世が即位したのが1774年ですから、それからすぐです。

革命勃発のバスティーユ牢獄襲撃は1789年、冥王星水瓶座の中間にあるのがこの時期です。

 

現代においても、あと1年で冥王星が逆行と順行を繰り返しながら水瓶座に入ります。

はてさてどんなことが起こるのでしょうか。

 

長身で聡明だったルイ16世

1793年にギロチンで処刑されたルイ16世の誕生日は1754年8月23日。

 

ホロスコープはこちらです。

 

獅子座の太陽に獅子座の木星、乙女座の水星が合。

理知的で寛大な人物をほうふつとさせます。

 

物語の中では背が低く小太りで、気が弱く凡庸な人物に描かれていました。

しかし、実際は身長190センチ超のやせ型の人物です。

様々な改革を手掛けた民衆思いの王様でした。

 

そこのところはベルばらより、

『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』(磯見仁月)や

『悪役令嬢に転生したはずがマリーアントワネットでした』(小出よしと)

などの漫画の方がよく描けています。

 

ちなみに彼の妻運を表す月ですが、蠍座の月。

妻のマリー・アントワネットが1755年11月2日の蠍座生まれでしたので、そのまんまやん。

魚座天王星と120度の吉座相で、獅子座の海王星とは90度の凶座相。

王妃マリーアントワネットのふるまいは、それまでの宮廷の常識を逸脱することが多かったようです。これは天王星の座相に現れていますね。しかしそれは優れた流行感覚など、よい意味でも現れていたようです。

海王星と月の凶座相は、愛情を理想化しすぎ、場合によっては秘密恋愛などを表します。ルイ16世自身は側室も持たず、すなわち浮気もしなかったので、これまたマリーアントワネット自身を、そのまんまあらわしてるやんということでしょう。

 

ルイ16世が必要以上に暗愚な人物に思い込まれていたのは、彼を処刑した当時の革命派の宣伝工作によるものでもありました。そりゃね、処刑した王様が、実は聡明で国民思いの人では立場なくなりますものね。

 

実は優しかったデュバリー夫人

もう一人、ベルばら、あるいは歴史的イメージとは違う人物としてデュバリー夫人を上げておきましょう。

ベルばらでは物語の初期、マリーアントワネット王太子妃時代の敵役として描かれていますが、実際には気さくで人懐っこく、慈悲深いところもあった人物で、宮廷でもけっこう好かれていたとのこと。

 

先ほど挙げた二つの漫画でも、ベルばらとは違いかなり素敵な女性に描かれていて面白いですよ。

 

ホロスコープはこちらです。

 

彼女も8月の獅子座生まれなのですね。

獅子座というのはよい形に現れると、非常に寛大で面倒見のいい人物になります。

 

彼女の場合、月や水星も獅子座なので、かなりその特徴が出ているでしょう。

ぜいたく好きも獅子座っぽいかな。

 

特徴的なのは金星と火星が天秤座で合。

金星と火星がアスペクトを作ると、恋愛に関しては積極的で、付き合う異性が途絶えたことがないというタイプになりやすいです。

そしてそれが山羊座天王星や蟹座の海王星と凶座相。

流行感覚が少し度を越しすぎたり、夢幻的な雰囲気がありすぎて、ようするにエネルギーが強すぎて、そういうところにルイ15世は夢中になっていったのでしょうか。

 

歴史に名を遺すような人物が伝えられるにあたっては、当時や後世のあらゆる人の思惑が反映されてしまうので、実像とは違う人物像を思い込んでしまうこともありがちです。それを調べて、新しい発見をするのも歴史を調べていく楽しみではあるのですけどね。

 

最後に去年地元のバラ園を訪れた時に咲いていたベルサイユという名のバラの画像を紹介いたします。

 

それではまた<(_ _)>。