みーしゃの月と星がたり

知識のない人でも楽しめる占星術エッセイめざします

歴史の転換点と天体の循環【冥王星と星座の象徴的な役割】

今年の3月23日、冥王星みずがめ座入り。

同年、6月11日、逆行で冥王星ふたたび山羊座入り。

 

そして、山羊座の最終段階を経ている冥王星は来年の1月21日に再びみずがめ座入りいたします。

 

それにしても今年は今まで強い権力を誇っていた存在がどんどんその権威や立場を失っていく怒涛の一年でした。

(ビッグモーター、ジャニーズ、宝塚歌劇団日本大学、そして自民党もいまちょっとまずい状況ですね)

 

権威を象徴する山羊座と、それをブルドーザーでならすかのようなみずがめ座の間を行ったり来たりする冥王星の働きを意識せずにはいられません。

 

そして、ウクライナや中東の状況も目が離せません。

 

 

 

さかのぼると、前回冥王星みずがめ座入りしたのは1777年から1798年ですが、アメリカ独立戦争フランス革命など世界史的に大きな出来事がありました。

 

まだ冥王星は発見されていない時代だったというのに、自由や平等、そして独立など、みずがめ座をほうふつとさせる理念で世界史が動いていったのです。

 

前回の冥王星みずがめ座時代の出来事を参考に今後の展開を予想していきましょう。

 

まずアメリカ独立戦争ですが、勃発したのが1775年4月19日。

冥王星はやぎ座の後半にありました。

他のトランスサタニアンを調べると天王星はふたご座に入ったばかりで冥王星とトライン。海王星おとめ座にありました。

 

現在は天王星はまだおうし座にあり、ふたご座に入るのはまだ数年先、海王星おとめ座とは真逆のうお座にあり、そこのところは違いますね。

 

独立戦争は1783年9月3日まで続き、その頃には冥王星みずがめ座も半ばに入っています。

 

私見ですが、冥王星山羊座最終段階で勃発したウクライナや中東の戦争も、世界の体制を決める争いであるので、世界史的にはそこまで続くという見方ができるかもです。

 

 

 

その5年後の1789年7月14日にはフランス革命バスティーユ襲撃)が勃発します。このころには冥王星みずがめ座の半ばでてんびん座入りしていた海王星とトラインを形作っていました。

 

その後、国王ルイ16世が1973年1月21日に処刑されますが、みずがめ座の後半に入った冥王星が火星と合。

それだけでも残虐でサディスティックな感覚が蔓延しそうな風潮ですが、その時期にはしし座の天王星、さそり座の木星、さらに当日には、民衆を表すおうし座の月がグランドクロスを形作っていた可能性が高かったのです。

 

どの星座でも最終度数に入ってくると、次の星座に移行するため、その星座のいやなところ、陰の部分が明るみになってきます。

 

国王処刑の後、力を持ったジャコバン派ですが、反対派をことごとくギロチンで処刑し、恐怖政治をしき、テロリズムの語源にもなったと言われております。

ジャコバン派テロリズムははテルミドールのクーデターの後、ロベスピエールが処刑される1974年7月28日まで猛威を振るいます。

この時冥王星みずがめ座25度。

あれほど理想を掲げたみずがめ座時代の終焉の始まりでしょう。

 

冥王星は1898年にはうお座に移動しますが、その頃にはナポレオン・ボナパルトが欧州での戦争に勝ち進み、フランスでゆるぎない地位を築いていきます。

 

皇帝位につくのは1804年12月2日、すでに冥王星うお座9度まで進んでいました。うお座みずがめ座以上に境界を溶かす星座ですが、ナポレオンによる大帝国の建設にもかかわりがあるかもしれませんね。

 

それはまた別の機会に。