みーしゃの月と星がたり

知識のない人でも楽しめる占星術エッセイめざします

冥王星山羊座時代の終焉 ~ロシアはどこへゆく~

少し昔の話になりますが、スピリチュアルやオカルト界隈では2012年に「世界の終わり」が来るということが取りざたされていました。

これはマヤ暦というものがそこでいったん終了するからであったのですが、占星術的にもそれより少し前にトランスサタニアン(土星以遠の天体)が絡んだ大きな動きがありました。

まず2008年に冥王星山羊座入り。

そして2011年には天王星牡羊座入りをし、その後、他の公転速度が速い天体も含めて活動宮(牡羊・蟹・天秤・山羊)でTスクエアやグランドクラスなど、緊張度の高いアスペクトを繰り返し形作っていたからです。

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以前の記事では、建国記念日独立記念日などを使って国の運勢を占う手法についてお話いたしました。超大国アメリカ・中国・ロシアはみな活動宮の生まれになります。

  • アメリカ 1776年7月4日-蟹座
  • 中国   1949年10月1日-天秤座
  • ロシア  1991年12月26日-山羊座

ロシアの場合、ソビエト連邦からの独立を宣言した同年の6月12日を主権宣言記念日と定めていますが、実質的にソビエト連邦が崩壊したのは12月25日なので、その翌日を占星術的にロシアの「誕生日」とする見方が主流なのですね。

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この三か国の太陽星座がみな活動宮ということは、冥王星山羊座時代にはどの国も大きく揺さぶられ変革を促されるということです。

世界に多大な影響力を持つ国々なので、他の国々も何らかの影響を受けざるを得ません。だから冥王星山羊座入りする以前から、スピリチュアル界隈で言われていた「世界の終わり」と相まって、冥王星山羊座時代にはただ事ではない何かが起きる、と、予測されていたのです。

 

 

さてその冥王星山羊座時代も終焉に近づいており、次の水瓶座時代をうかがうような動きもちらほら見えてきました。

水瓶座は風星座なので同じく風の天秤座である中国には有利でしょう。

アメリカはさらにその次の魚座時代まで勢いを盛り返すことは難しいかもしれません。

そして冥王星と同じく山羊座なのがロシアです。

 

アメリカ&中国の始原図と冥王星のスクエア(90度)。

この凶座相は常に横やりが入って、行きたいところへ行けない状況に陥りやすいです。しかも邪魔する存在がラスボス冥王星ですから意図せぬ形の影響力は甚大です。

 

それに比べて合(0度)というのは吉凶混合の座相です。

よからぬ影響もありますが、同じ星座なので冥王星がつかさどる目に見えない大きな力やカリスマなどが、本人(国)と重なり、私はこれを「高下駄を履かされた」状態と言っております。

実際人間なら、大きな権力や影響力を持った人物が後ろ盾についていたりすることもあり、今までの山羊座はそういう状態でした。

これが次の星座に移ると今まで行使していた冥王星パワーがなくなってしまうので、これまでと同じ調子で強引なことをやらかすと、高転びに転ぶこととなるでしょう。

 

ロシアは今までの冥王星山羊座時代、2014年のクリミア侵攻、2015年のシリアへの介入などの軍事的に強引な手口も「うまく」やり抜けてきました。

今にして思えば、

なぜそこで世界はロシアに対して甘い対応を取ったのか?痛恨の極み!

と、言いたくなるような世界の姿勢に味を占め、ウクライナもそれで行けると思ったのかもしれません。しかし先ほども言ったように山羊座ロシアに力を貸してきた冥王星は、山羊座を去る準備を始めています。

来年には水瓶座に入り、その後、順行と逆行で山羊座水瓶座を行ったり来たりしながら、2015年には完全に水瓶座に移ります。

プーチン大統領自身は太陽星座天秤座(1952年10月7日)で、次の水瓶座時代の方が有利です。ただ天秤座は活動宮でもあり、山羊座冥王星は彼自身には厳しいプレッシャーをかけていたのですね。

非道なことをすれば後で大きなしっぺ返しがくる冥王星の強力な加護が、ロシアという国自体にこれまではかかっていたけど今はそれが無くなる直前、そしてプーチン自身は厳しい圧力がかかる運気だった、この二つが今のウクライナ侵攻における世界からの非難と経済制裁につながっているのでしょう。

 

それではまた<(_ _)>。