今回は『宇宙兄弟』の主人公の南波六太と日々人の兄弟についてお話いたしましょう。
(兄弟そろって日本人に重要なスポーツの決定的瞬間に生まれたという設定なので、本来時間も正確にわかるはずなのですが、そこまで細かく書いてくれている資料が見つからなかったので、今回はおおまかに日付だけで鑑定いたします。)
弟・南波日々人のホロスコープ
1996年9月17日、日本人メジャーリーガーの野茂がノーヒットノーランを達成しました。
その日に生まれたと設定されたキャラクターが『宇宙兄弟』という漫画の主人公の一人、南波日々人です。
獅子座の火星・射手座の冥王星・牡羊座の土星で火のグランドトラインです。
疲れ知らずの強靭な体力と不屈の精神、土星があるのでコツコツ積み上げていく力もあります。アグレッシブな火の星座なので、日々の訓練を楽しんでやっていく根性もあったようです。
乙女座の太陽と水星が合、理知的な人柄を表し、そこに山羊座の天王星と海王星がこれまたトライン。天王星は革新、海王星は夢想、最先端の科学の分野で夢想を膨らましていく人生模様が現れているようですね。
兄・南波六太のホロスコープ
日本人が皆嘆いたドーハの悲劇の日(1993年10月28日)に生まれたので、自分も悲劇の星のもとに生まれたのだと思い込んでいた兄の六太。
弟の日々人がトライン主体のホロスコープで葛藤の少ない人柄を表すのに対し、兄の六太はスクエアが多くあるので、精神的な葛藤が多く人生に横やりが入りやすいところがあります。
蠍座の太陽は天秤座の木星と合で水瓶座の土星とトライン。基本的にはまじめで寛大な人柄です。
天秤座の金星は山羊座の天王星や海王星とスクエアなので、女性に対して一風変わったというか、夢想が広がりやすいところがあるのかもしれません。
蠍座の水星・火星・冥王星が合なので、一つのことを徹底して追及するタイプですが、水瓶座の土星とスクエアなので欲求不満を募らせやすく、突然爆発してしまう危険性があるでしょう。
物語の初めは上司に頭突きをして会社をクビになるところからでしたね。
冥王星が導く兄弟の運命
『宇宙兄弟』の主人公たちの誕生日設定を見ると、作者は占星術のこともある程度知っていたのではないかと思うときがあります。
特にラスボス天体冥王星による人生の破壊と再生、それが兄弟の太陽星座に与える影響とピタリ一致するのですよ。
まず、兄の六太の太陽は蠍座のほぼ初期にあります。
冥王星が水瓶座入りするのは2023年で、その後逆行を繰り返し2024年11月に完全に水瓶座入りします。
その1年後の2025年、彼の太陽と正確に90度の凶角度をとる時期ですが、上司に頭突きをして会社をクビ。人生の転落を経験します。
しかしその後、JAXAの試験を受け宇宙飛行士となるのです。
その復活劇はまるで不死鳥の如く。
(本人は常にあれやこれやと葛藤して悩んでましたけどね。)
冥王星はとんでもない破壊と転落をもたらしますが、それは自身が本来の道を歩んでいないことを気づかせるためでもあるのです。
2026年には弟の日々人が日本人初の月面着陸を果たします。
しかしその後、事故によるPTSDを患い、NASAの第一線から外され、ロシアに移ります
日々人の乙女座の太陽は、2008年から2023年は、山羊座の冥王星が同じ土の星座として好意的な角度を取り、彼の人生を後押ししていたのでしょう。特に乙女座後半の太陽と正確なトラインを描く2020年前後からは、もともとの運の強さも相まって異例のスピード出世をはたしました。
しかし、月に着陸したのは次の水瓶座時代でした。それまでの冥王星の加護がなくなってしまい、人生の再構築を余儀なくされたのです。
でも、もともと前向きで幸運の座相を持っている人ですから、ロシアで再チャレンジを果たすことができたのでしょうね。
それではまた<(_ _)>。