みーしゃの月と星がたり

知識のない人でも楽しめる占星術エッセイめざします

【冥王星水瓶座入り】冥王星から近代日本を見る(1)

2023年3月23日、冥王星水瓶座に移動しました。

今回は6月11日まで一時的に滞在して、再び逆行で山羊座に戻ります。

 

その後また、2024年1月21日から9月2日まで水瓶座に入り、山羊座に逆行。

 

そして2024年11月20日から本格的に冥王星水瓶座を運行し始めるのです。

 

以前山羊座と蟹座をテーマにして、冥王星が司る現象の現れ方を考察する記事を書いたことがあります。

michatetoile.hateblo.jp

その時にこう書きました

冥王星というのは「ほどほど」ということを知らず極端に振れる天体ですので、入っている星座の原理を極限まで追求する半面、対極にある星座の原理はどうしてもないがしろにしてしまいます。

だから、冥王星が入っている星座の対極にある星座の象意というのは、圧殺されてきたがゆえに好ましからぬ形で現れることがしばしばあるのでしょう。

 

そして今回は蟹座と山羊座だけでなく、他の星座も含めた近現代史冥王星の動きから考察してみたいと思います。

 

 

冥王星蟹座(1914~1938年)

共同体への愛情を表すのが蟹座ですが、それが大きく揺るがされる事態に直面させられたのがこの世代です。

太平洋戦争(大東亜戦争)が勃発したのがこの後の獅子座に入ってからですが、じっさいに兵士として戦地に行かされたのはこの時生まれた世代です。

彼らの共同体のためなら自己犠牲もいとわない心は、戦争継続に、言い方悪いけど大いに役に立ちました。

先のブログで、冥王星は入っている星座の象意を極限まで追求する代わりに、対向する星座の原理をないがしろにするがゆえにその星座が悪い形で現れることがある、と、いいましたが、かの戦争はそれを如実に表すことになりました。

 

それがよく表れているのが特攻隊の話です。

国や郷里、そしてそこに住まう愛する人々を思って飛び立った彼らの心情は、蟹座が持つ原理が最も美しい形で現れたといっていいでしょう。

しかし同時に特攻は「統率の外道」とも言われました。

通常戦いにおいては、いかに味方の損害を少なくして敵にダメージを与えるかが戦術の基本であり、最初から死ぬこと前提で一回こっきりの出撃を若者たちに命じるなんて、邪道としか言いようがない、だから外道。

それを考えたのは軍部です。

集団の上に立ち全体をまとめその発展に貢献する、これは蟹座の対極にある山羊座の管轄ですが、その観点から見ても、こんなことを若者たちに強要してきた上層部は最悪です。文字通り「統率(山羊座)の外道」だったわけです。

 

冥王星獅子座(1937~1958年)

この時代はまず初期に当たる1939年から1945年まで世界大戦があったことは無視できないでしょう。

ドイツのポーランド侵攻から始まり、1940年12月8日には日本も真珠湾攻撃を行い参戦しています。

そして終戦間近の1945年、アメリカが広島と長崎に原爆投下。

核兵器が使われたのは(今のところは)この時だけであり、冥王星の象意には実は「核」というのもあるのです。

冥王星が守護星となるのは蠍座ですが、獅子座も「興」といって影響力が強まる星座であり、そのときに核兵器が使われてしまったというのも象徴的です。

 

世代的には戦後の復興の中育った人たちが多く、蟹座のように家とか国にこだわらず「個人」を強調したがります。

良い面と言えば日本のカルチャーの基本を作ったのがこの世代です。

獅子座の象意には「個性を生かした創造」もありますからね。

 

ただ「個人」を強調するあまり、自らを支えてくれる根っこ(共同体)を軽視する傾向が強すぎ、でも本当に対極にある水瓶座のように「何物にも寄らない自分」を追及する根性はありません。

「就職が決まって髪を切ってきたとき~♬」と、さんざん権力に反抗して大学で暴れ回っていたくせに、時期が来たら結局日和る、単に高度経済成長に乗れたから就職したあとも順調に人生レールを進めただけなのに、やたらうぬぼれが強くて、下の世代に対する価値観ややり方の押し付けもひどい…。

これらは獅子座の悪いところが現れていますね。

┐(´д`)┌ヤレヤレ。

 

先ほども言ったとおり冥王星は獅子座では強くなりすぎるから、獅子座のいいところも悪いところも極端にさせちゃってるのでしょうかね。

 

ちょっと字数が多くなりすぎました。

 

この先の星座の話は後日またアップします。

 

それではまた<(_ _)>。

 

冥王星に関する別の考察記事を貼っておきます。

よろしければ一緒にお読みくださいませ。

michatetoile.hateblo.jp