今回は知性や言語表現能力を表す水星と幸運と不運をつかさどる木星と土星の話です。
(ペイント3Dより)
名人にも詐欺師にもなる水星
太陽系で最も太陽に近い位置で好転している水星は、思考力、学習能力、コミュニケーション能力など頭脳や神経にまつわる能力を表します。
その知性の質や興味の向かう方向は入っている星座やハウスによって示されます。
他の天体とのアスペクト(天体同士の角度)が良ければ、どこかの分野の名人や達人、研究者や専門家になる素質に恵まれますが、厳しい角度だと人を欺く詐欺師にもなりうる可能性があるのです。
裕福で寛大な木星おじさん
幸運の星と言われる木星は成功・拡大・発展・富裕などを表します。
幸運や拡大を表す木星は、あくまで比喩ですが、いつもニコニコうるさいことを言わず、気前よくお小遣いをくれ、自身の人脈なども惜しげもなく使って協力してくれる優しいオジサンのようなものです。
お父さんじゃないのは、父親だと養育者としての責任もあるので、どんなに富貴で子の社会的発展のため協力してくれても優しい事ばかりは言えません。
親戚のオジサンなら責任がない分、それができそうですからね。
ただアスペクトが悪いと、ものの見方が楽観的過ぎて油断しっぱなしのキャラクターになってしまいます。
要するに甘やかしすぎるのも時には害になるということですね。
厳格な先生の土星
木星おじさんが拡大発展をつかさどりどんどんチャンスをくれるのに対し、ブレーキをかける方の天体が土星です。
こういう言い方をすると悪い星のように聞こえますがじっくりと物事を積み上げ、盤石な基盤を作るためには欠かせない天体です。
ブログ主の年齢上、昭和の香り漂う話ですいませんが有吉京子さんの『SWAN』という漫画の登場人物に主人公の聖真澄の才能を見出し育てるロシア出身のセルゲイエフ先生がいます。
北海道出身の真澄はひょんなことから才能を見出され、国立バレエスクールで指導を受けることができるようになります。
しかし指導に当たるセルゲイエフ先生は基礎の訓練ばかり。
せっかく本場の何か特別なことを期待していた同期の亜鷺は真澄に「やだ、また基礎よ」とつぶやき、相槌を打った真澄は彼女とともに叱責を受けます。
あとで日本より進んだ世界のバレエ界では、まず基礎の訓練を徹底的に叩き込まれることを先生は語るのです。
その後、先生は部屋にやってきた別の人物にも
基礎がまるでできていません。
やはり日本バレエ界の欠点でしょう。
特に地方から選ばれた生徒には
独学ともいえる練習方法で妙なクセがついています。
あれを強制するには時間がかかります。
(セルゲイエフ)
これって明らかに真澄のことを指摘していますよね。
そののち先生は真澄に基礎の訓練を徹底的に叩き込み、また真澄の精神的弱点による障害も包み隠さず話し、真澄にそれを直視し乗り越えることを促していきます。
彼女が成長していくための指導に容赦ない!
木星おじさんなら基礎の積み重ねとかも無視してチャンスだけはどんどん与えるけど、それは歪んだ土台に積み重ねられたものなのでいずれ限界がきて崩れてしまうでしょう。
厳しいけどその試練に耐えていけば盤石な土台が形成される、それが土星!
今回は例えにブログ主の趣味と年齢が出ちゃいました。
それではまた<(_ _)>。