今回は太陽と月、そして金星と火星から、占星術的にパートナーとしての男女の関係をお話いたします。
(ぺいんと3Dより)
太陽(夫)と月(妻)
太陽と月は占星術で「ライツ(光り輝くもの)」と呼ばれ、ホロスコープ上では最も重要な天体です。個人のホロスコープでは太陽は父や夫、月は母や妻を表します。
つまり太陽は結婚後に男性ならどんな夫になるか?
女性ならどんな夫を持つか?
月は男性ならどんな妻を持つか?
女性ならどんな妻になるか?が表れるわけです。
これは旧時代的な夫婦観に基づいた見方でもあります。
太陽は公的つまりパブリックな場での顔を意味し、月は逆にプライベートな生活やそこで見せる顔を意味します。
伝統的な家庭の役割分担は、男性が社会に働きに出て女性は家を守ってきたので、夫婦となった男女はお互い、男性は自分の月を妻に、逆に女性は自分の太陽を夫に投影していたからこのような解釈がなされてきました。
最近は、女性も仕事、男性も家事や育児をと、両性の役割分担が崩れてきています。
ゆえに男女とも自分のネイタルの太陽や月を相手に投影することなく、自分で活かすことになっていくでしょう。
金星(♀)と火星(♂)
父と母、あるいは夫と妻、公的な婚姻制度をもとにした男女の役割を象徴するのが太陽と月なら、そこに関係なく男女の営みを表すのは金星と火星です。
色恋のスキャンダルでお騒がせとなる著名人のホロスコープを見ると、金星や火星が穏やかでないつまりハードな厳しい角度をとっていることが多いです。
ユングの心理学にあるアニマとアニムス、心の中の理想の女性像や男性像が、女性は火星に、男性は金星に投影されるのです。
男性の場合は月と金星、女性の場合は太陽と火星。
この二つの天体が入っている星座の性質がかけ離れていると、理想の異性像と実際に結婚する異性の像が違っていることがある、と、言われてきました。
だが昨今は結婚生活における男女の役割分担が崩れ、お互いがネイタルに持っている星を、相手に投影することが少なくなってきているので、結婚相手には太陽や月ではなく、火星や金星に象徴されるような人柄の相手を選ぶ事例も増えています。
また火星と金星はホロスコープ上のマークが生物学的なオスとメスを表す♂と♀で、制度的な枠をもはみ出した男女のいとなみをあらわしますが、じゃあ、昨今話題になっているLGBTQはどうなるのかというと、こちらに関しては金星に改革の星・天王星が何らかの形でかかわっていることが多いようです。
金星と天王星が何らかの角度を形成していると、性的なことにかかわる男女の情愛と友情の区別がつきにくく、人によっては自分の性別をわかってない人、あるいはわかっていないようなふるまいをする人、つまり、男らしさや女らしさにこだわらない人になっていきます。
私も魚座の金星と乙女座の天王星が、誤差はあるもののオポジション(180度)の角度を形成しているので、LGBTとかが昨今のように話題となる以前からそれにかかわる事柄には心理的抵抗はいっさいなかったのですけどね。
それではまた<(_ _)>。