みーしゃの月と星がたり

知識のない人でも楽しめる占星術エッセイめざします

「毒舌」と「暴言」のアスペクト

今回は言葉の暴力をふるいやすい天体のアスペクトについてお話いたします。

 

 

水星とのハードモード

言葉をつかさどる天体は水星です

水星が火星や土星、さらに土星以遠のトランスサタニアン(天・海・冥王星)とハードアスペクトを形作っていると、毒舌や暴言などいわゆる「言葉の暴力」をふるいやすいです。

 

毒舌についてはこちらの記事でも少し触れています。

併せて読んでいただけると幸いです。

michatetoile.hateblo.jp

 

火星との座相は単純に「口の悪いキャラ」。

凶座相がこれだけなら、腹に一物持っているわけではないが、ずけずけとモノを言いすぎるという人にになりやすいでしょう。

 

土星とはどの個人天体と凶座相を形作っても本人に鬱屈した気分を与えるので、底意地の悪さを発揮しやすいです。

 

天王星の場合は生意気さ、海王星の場合は言うことの焦点が定まらず何を言いたいのかわかりにくいタイプになりやすいです。冥王星は上の記事でも書きましたが、人の胸中を一発で見抜いたうえで、相手に深刻なダメージを与えるような「毒舌」をふるうことがあります

 

月と火星のハードモード

さてここまでが水星とのハードモードのお話ですが、これだけなら言葉においてちょっと嫌な感じを他人に与えることはあるが、暴力性や破壊性を醸し出すわけではありません。人の心に深刻な傷を与え人生を狂わしかねない「パワハラ」や「モラハラ」等をしやすい人は水星ではなく、感情を表す月や攻撃性を表す火星の方に特徴がある場合が多いです。

 

月の暴力性(モラハラ

感情やプライベートな生活を象徴する月が火星と凶座相を作ると、すぐ感情に火が付く、いわゆる「かっとなりやすい人」である傾向が強いです。

土星との凶座相は陰鬱で冷淡な性格。

周りが一番迷惑をこうむるのが冥王星との凶座相で、私はこれを「身内いじめのアスペクト」とも呼んでいます。爆発的に気分が変わりやすく、相手との関係が終わるような決定的なひどい暴言を吐いて、自分から関係を終わらせることがしばしばあります。

 

月の座相の悪影響は、主に家族を対象にプライベートな空間で発揮されやすいです。いわゆるモラハラ、対象が子供なら心理的虐待ですね。

 

火星の凶暴性(パワハラ

火星の場合、制限を示す土星との凶座相は、常にアクセルとブレークを一緒に踏んでいる状態なのでフラストレーションがたまりやすくなります。

天王星なら反抗の意思が暴力と結びつきやすく、海王星なら自分が攻撃されているという被害妄想から相手に攻撃をしかけることがあります。

 

一番厄介なのが冥王星との凶座相で、支配されるのが大嫌いで侮辱されると相手を絶対に許さない、怒りや恨みなどの負の感情を手放すのが難しく、いわゆる「やられたらやり返す」。

倍返しどころかそれ以上のこともしでかしかねないキャラでしょう。自分は他人に支配されるのが嫌いなくせに、他人は支配したがるところもやっかいです。

 

 

パワハラ暴言のホロスコープ

先日NHKの人気番組『チコチャンに叱られる』で名物マナー講師のパワハラ暴言が視聴者の非難を浴びました。

 

その件に関してはこちらの記事に仔細などまとめております。

mishablnc.hateblo.jp

 

問題の講師の平林郁氏のネイタルホロスコープがなかなかすごかったです。

 

双子座の水星と獅子座の火星は60度で吉座相。それだけならずけずけとした物言いも率直な人柄として好印象につながります。

しかし、火星は水瓶座木星および山羊座土星オポジション(180度)。

そして、言語をつかさどる水星が乙女座の冥王星とスクエア(90度)。

この二つの凶座相が言葉の辛辣さと暴力性に拍車をかけています。

 

さらに気になったのは、この方は牡牛座の太陽と月、獅子座の火星と天王星蠍座海王星水瓶座木星と不動宮に天体が6つも入っています。これはなかなか自分の方針を転換しにくいタイプで、しかも数年後には冥王星が不動宮の水瓶座に入るので人生的になかなか厳しいモードに入っていきます。

 

まあ、わたしはそれよりも、ユーチューブという見たい人だけがみる媒体ではなく公共の電波で、そんなパワハラ指導を「話題」だし「笑い」になると思ってその講師を起用した、テレビ制作者の意識の方がより問題だとは思っていますけどね。

 

それではまた<(_ _)>。