みーしゃの月と星がたり

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プーチンが憧れた?ソビエト連邦のホロスコープ

本日5月9日はロシアの戦勝記念日にあたり、ウクライナ侵攻以降のプーチンの演説に注目が集まっており、日中のニュースや情報番組の報道はそればっかりでした。

プーチンウクライナ侵攻をはじめとする一連の軍事行動におけるゴールというか目標、あるいは思い描く国の理想の姿は、今のロシアの前にその地にあった共産主義超大国ソビエト連邦」と推測されています。

 

 

そのソビエト連邦ホロスコープ(始原図)を今回は見ていきましょう。



建国の日は1922年12月30日(山羊座)です。

 

これまたアスペクトの多い派手なホロスコープですね。

まず目につくのは国家そのものを表す太陽に、核や巨大な権力を表す冥王星が蟹座でオポジション、180度対向していることです。

 

この蟹座の冥王星に、魚座天王星と火星、蠍座木星がグランドトラインを形作り、山羊座の太陽も合わせてカイトという座相を描いています。

マンデンホロスコープでは火星は軍隊、天王星は突発事項を表します。木星は宗教や権威者、これらが蟹座の冥王星に好意的な角度を形成しているのです。核を含むスーパーパワーを駆使して、大国として発展していく力がホロスコープには表れています。

ただ冥王星は同時に、本人(国)の意図しないところに強制的に導く力もあり、そしてアメリカの始原図の太陽は実は蟹座です。国家を表す太陽に対抗する冥王星は、ソビエト連邦と冷戦で対立し崩壊へと追いやるアメリカの姿も象徴していたのでしょう。

 

続いてソビエト連邦が崩壊した後のロシアの始原図も見てみましょう。



こちらは1991年12月26日、これまた山羊座です。

山羊座というのは現世志向が強く、その中で頂点を極めることを目標とする星座です。

ロシアはその点ではソビエト連邦の性質を受け継いでいるのですが、あまり目立つアスペクトが見当たりません。

  • 乙女座の月(民衆)と木星(権威者・宗教)
  • 蠍座の金星(経済・女性)と冥王星(核・異常事態)
  • 射手座の水星(メディア)と火星(軍隊)
  • 山羊座天王星(突発事項・改革)と海王星(社会的弱者、リタイヤした人、石油)

など、コンジャンクション(0度)で重なっている天体は多いのですけどね。

 

ソビエト連邦の場合、天体に象徴される様々な要素、軍隊やらメディアやら宗教やら、それぞれ何らかの形でアスペクト、つまり連携をとっていました。その分がちがちに規制も厳しい国家だったのに比べると、ロシアの方はそれらがけっこう勝手な方向を向いているのかもしれません。

 

国家を表す太陽は民衆を表す月とのみソフトアスペクトを取っています。

これは国家の在り方そのものを民衆は好意的に見ていることも表します。

そりゃあれだけの抑圧国家を崩壊させたのち出来た国ですから、同じ山羊座と言っても民衆の期待はあったし、今も支持されているのでしょう。

 

それを以前のソビエトのようなスーパーパワーと領土を持った国にして、国民に歓迎されるのかどうか?

以前の記事で書きましたが、冥王星山羊座時代にロシアを支えていたスーパーパワーは水瓶座時代には失われていきます。そしてそのトランジット冥王星が、苦難を表す水瓶座土星と重なるので、ロシアにとってかなり厳しい時代が数年後にはやってきます。

 

それではまた<(_ _)>。

 

冥王星を基に見たロシアのその後の予想記事はこちらになります。

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マンデン占星術と今年の世界の運命を占う春分図の記事はこちらです。

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