今回は海王星(魚座)とのつながりが見られる妖怪アマビエの話をいたします。
妖怪アマビエ
アマビエは江戸時代に肥後の国(熊本県)に現れ、疫病の蔓延を予言し、それを防ぐために自分を描き写した絵を人々に見せるよう告げたという伝承がある妖怪です。
自分のブロマイドを配った妖怪の元祖ということで、水木しげるさんの『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメでは妖怪アイドルとして登場しております。
尻尾が魚、しかも感染症にかかわりがあり、アマビエには海王星の性質がふんだんに盛り込まれています。
感染症の脅威から人々を救おうとした慈愛は人類すべてに向けられた魚座特有の優しさが感じられます。
海王星の性質
海王星は幻想の星です。
目に見えないスピリチュアルな世界への感度が強く、夢幻の世界を形作る芸術的センスを与えます。
エンパシーという言葉が近年取りざたされています。
シンパシーが同情や共感力ならエンパシーは異なる立場の人の気持ちを想像する力、どちらも魚座は得意です。
ただ共感力や想像力というのは、過ぎれば自身の心が疲弊していく「共感性疲労」も招きます。
それでも共感や同情をせずにはいられないのが、魚座の繊細さであり優しさであります。しかしそれゆえに現実世界で生きることの困難さをあらわし、酔うということからアルコールや薬物も象徴し、目に見えないが拡散していく感染症をも象徴しています。
魚座(海王星)強化期間
新型コロナウイルスの感染が世界中に広がっている2020年から今にかけて、海王星は守護星として本来の力を発揮しやすい魚座の後半にありました。
さらに昨年の12月29日に魚座の副支配星の木星も魚座入りしました。
コロナに関しては昨年末ごろからオミクロン株の感染拡大が言われております。感染力は強いが、症状は軽い変異株、木星という幸運と拡大の天体の効果がうかがえますね。
(あくまで占星術上の見立てです。)
海王星&木星の魚座入りにおいて現れるのは、感染症などの悪い現象ばかりではありません。魚座特有の繊細な優しさや共感性、美的感覚などが、特に木星が魚座にある今年の5月11日までと10月28日から12月20まではクローズアップされて見直される期間となるでしょう。
『やさしくなりたい』という斉藤和義さんの歌がありましたが、そんな心がより見直されていく期間となるでしょう。
ただし、魚座はやさしいけど強くないし、強くなりたいともあまり思わない星座です。
海のように人を包み込むが、物の境界をあいまいにする性質も持つため、悪く働くとルーズでけじめがなかったりします。
そういう負の部分も含めて、魚座にかかわる事象や人物について、上記の魚座強化期間には他の星座や天体に比べて多く取り上げるようにしていきたいと考えております。
それではまた<(_ _)>。