今回の鬼滅キャラ鑑定は『遊郭編』にて、炭治郎たち鬼殺隊の敵として立ちはだかった兄妹鬼・堕姫と妓夫太郎です。
人間だった頃から蠱惑的な美貌を持ち、鬼となってから花魁として潜伏してきた妹鬼。
そして普段は妹の体の中に潜むが彼女のピンチに姿を現し、飛び血鎌など「毒」を駆使した技で鬼殺隊剣士を苦しめ、首を斬られた後も円斬旋回という技を繰り出して「毒」を巻き散らしていった兄鬼。
宇随天元の時に触れた冥王星のプラスの作用とは対照的に、彼らはラスボス破壊大魔王・冥王星の負の側面を余すとこなく表現しているキャラです。
宇随天元のキャラ診断はこちら👇。
冥王星と毒
この兄妹鬼の精神の「毒」ともいえるものを如実に表しているシーンがあります。
善逸が寝ながらも堕姫に対峙して
「俺は君に言いたいことがある、耳を引っ張って怪我させた子に謝れ」
と、静かに語ります。さらに、
「自分がされて嫌だったことは人にしちゃいけない」
と、諭します。
しかし、彼らの返事は、
違うなあ、それは
人にされて嫌だったこと、苦しかったことを
人にやって返して取り立てる
自分が不幸だった分は幸せな奴らから取り立てねえと取り返せねえ。
リアルな世界でこんな考えをはっきり自覚する人間は、それほど多くないかもしれませんが、無意識のうちに自分の葛藤や苦しい人生に対する恨みを、幸せな人に何らかの形で当たり散らす人間は少なからずいるでしょう。
火星や土星、そして冥王星などのマレフィック(凶星)と呼ばれる天体の合やハードアスペクトは厳しい試練と葛藤を与えます。
それにちゃんと対峙し克服することのできない者は、その葛藤や矛盾を身近にいる他人、言い換えれば八つ当たりしやすい人に非情なふるまいをし、いわば毒をまき散らします。
特にラスボス冥王星の悪影響は深刻で、被害を受けたソフトアスペクトの葛藤の少ない「幸せな」人間の心にすら、後遺症を残すほどのものです。
彼らと対峙する鬼殺隊剣士たちが禰豆子がいなかったら命を落としていたようにね。
個人天体と冥王星
さて、もっと具体的に冥王星と個人天体(太陽から火星まで)のアスペクトを推測していきましょう。
ざっくり説明すると、太陽と冥王星のハードはパブリックな場面での人への非情なふるまいにつながりやすいです。
水星の場合は人の心理を洞察するのがうまく、そのうえで人の心をえぐるような「毒舌」をふるうことがよくあります。
しかし今回は、お金にあかせて偽りの色恋に興じる遊郭が舞台であることから金星、そして、彼らの残虐なところから火星とのかかわりをお話ししましょう。
金星と冥王星
金星と冥王星のアスペクトを持つ女性は、いわゆる「魔性の女」タイプ。
「年端もいかない頃から大人がたじろぐほど綺麗な顔をしていた」という梅(人間だった時の堕姫の名)なら、まず間違いなく持っていそうなアスペクトです。
女性の魅力を表す金星に、人知を超えた力を表す冥王星が関わると、抗えない不思議な魅力が備わってくるのです。それがハードアスペクトだと、その力を使って他人を思い通りに動かそうとする欲が強すぎて、逆に運命が転落していく可能性も高いのです。
また前世占星術では、金星と土星のハードアスペクトは遊女など金銭と引き換えに身を売ってきた女性の自尊感情の低さを、冥王星とのハードはそういう女性の強い恨みを示すと言われています。
火星と冥王星
戦いの神マルスの星・火星は文字通り「怒り」や「攻撃性」を示します。
それがリミッターを外す冥王星とハードな角度を持っていたら、いわゆる「怒らせたらマズい人」。怒りや嫉妬などネガティブな感情を抑えきれず、徹底的に相手を攻撃せずにはいられない、その衝動を抑えるのが難しい座相です。
冥王星は人知を超えたエネルギーを表すため扱いが難しいが、リターンもまた大きな天体です。
もっとも堕姫と妓夫太郎の場合、年若いころに鬼のような人間に命を奪われ鬼となったところから物語が始まっているので、負の側面に向き合い克服するもへったくれもなかった状態だったのですけどね。
いらすとやの「冥王星」と「傷ついた心」の画の加工画像。
余談ですが冥王星の表面には実際にハートマークがあるのですよ。
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上の記事では「竈門炭治郎立志編」に出てきた鬼しか扱ってませんが、もし二人が現代に人として生まれ変わっていたら?
堕姫(梅)はその美貌を生かして芸能界デビューもできそうです。
そもそも花魁というのは昔のトップアイドルのような存在ですから。
でも、週刊誌に素行の悪い兄の存在をすっぱ抜かれ、ネットでもその件で叩かれてカッとした梅は、喧嘩を売るような反論をして大炎上🔥🔥🔥。
なんて感じの事件に見舞われるかもしれません。
それではまた<(_ _)>。