みーしゃの月と星がたり

知識のない人でも楽しめる占星術エッセイめざします

争いの種が蒔かれるときと芽吹くとき【現在不動宮にて凶座相】

2022年8月10日、今日のホロスコープを見ると面白かったです。

時間は正午、場所は東京に合わせています。

 

 

動かずにらみ合い、不動宮?

獅子座の太陽が水瓶座土星オポジション(180度)。

その軸に牡牛座の火星と天王星の合がスクエア(90度)をかけ、Tスクエアになっています。

数日前から続いている座相です。

 

太陽と土星という極めてストレスフルな緊張座相に、攻撃性の火星と反逆性の天王星もこれまた絡んでくる。

 

台湾をめぐる米中の対立とかウクライナ情勢とか、妥協点が見いだせない状況は不動宮星座のTスクエアらしいです。

こういう緊張をはらんだ座相の時には両者にらみ合いのまま動かないことも多いです。今回は特に不動宮での凶座相ですから。

こういう時期に巻かれた争乱の種は、天体同士の緊張が解かれ、ソフトアスペクトになったとくによからぬ形で動くのもよくあること、吉座相と言われている座相の時に皮肉なんですけどね。

 

こちらはその事例を紹介した過去記事です。

第二次世界大戦も勃発時にはグランドトラインという幸運を表す座相が形作られていました。

michatetoile.hateblo.jp

 

原爆投下時の小三角

こちらは広島及び長崎に原爆が投下された時のホロスコープです。

 

日付の違いによって若干の差異があるが、どちらも獅子座の太陽・冥王星の合。

それに双子座の火星・天王星の合が60度。

乙女座の木星と天秤座の海王星も60度で小さい三角形を形作っています。

120度+60度の小三角はグランドトラインと同じく吉意を表し、物事を活性化させスムーズに動かしていくところがあります。

 

核兵器を表す冥王星と攻撃性を表す火星の60度が、誤差なくタイトに座相を形成しているところが象徴的です。

そもそも60度や120度が吉、90度や180度が凶、という見方自体が古い占星術の考え方です。前の記事でも言いましたが、天体に象徴される事柄同士が摩擦を起こすか、スムーズに事を進めるかの違いと見た方がいいのですね。

 

冥王星水瓶座時代の前哨戦

話を現在のホロスコープに戻しますと、冥王星は現在はまだ山羊座にあり、今日は月と合で、蟹座の金星と180度。それを牡牛座の火星と天王星が調整していました。

物事を根底からひっくり返す冥王星が、経済を表す金星と衝。

そしてその冥王星に民衆を表す月が合で、それについてカーッとなりやすい、それを軍を表す火星や変革を表す天王星が調整しているのも面白いですね。

月が絡むということはそこに民衆の気持ちが行きやすい状況といえるのですが、月自体は動きが速いので、座相が象徴する事態はしばらく続きますが、人が注目するポイントは移り変わっていくでしょう。

 

それよりも大きいのはやはり上記の太陽(獅子座)、火星・天王星(牡牛座)、土星水瓶座)のTスクエアです。

これが来るべき冥王星水瓶座に星座移動する際の変革と混乱の前哨戦のようなことをやっているようにも見えるのです。

 

それではまた<(_ _)>。