主人公のアンが3月生まれ(日付けは不明)ということは物語の中で明らかになっています。ゆえにアンの太陽星座は魚座か牡羊座ということになります。
ロマンチストで想像力豊かなパーソナリティから魚座の影響が強いように見受けられます。
地球より太陽から近い位置で公転しているので28度までしか離れない水星と48度までしか離れない金星に注目しましょう。
水星が位置する可能性のある星座は水瓶座・魚座・牡羊座・牡牛座の四つ
金星が位置する可能性のある星座は山羊座・水瓶座・魚座・牡羊座・牡牛座の五つとなります。
カスバート家にやってきた11歳の頃のアンは、現実主義のマリラにとっては突拍子のない「空想」の内容でも口に出さずにはいられなかったおしゃべり好きの少女でした。
それがクイーン学園に進学する15歳の頃には、心の中で静かに想像の翼を広げあたためる娘へと変貌していきました。
このことは占星術の天体の年齢域に照らし合わせると興味深いです。
水星の年齢域は7-15歳、
金星の年齢域は15~24歳。
水星はおしゃべりを加速させる活動的な星座やアスペクトであるのに対し
金星は内に秘めるタイプのおとなしい星座やアスペクトなのかな?
十二星座は男性星座と女性星座に分類できます。
「男性」とか「女性」とかいう言い方が誤解を招きますが、
男性星座が「積極的」「能動的」で、
女性星座が「消極的」「受動的」と、表現する方がより的確でしょう。
男性星座が外に向かって自分を押し出す「アウトプット」を主とするのに対し、女性星座は外界から受け取る感覚や感情を大事にし内に秘める「インプット」を主とするのです。
アンの心の友のダイアナの誕生月は2月です。
誕生月が隣り合っていたことをアンは運命的と喜んでおりました。
誕生日が近いと気が合いやすいと言われますが、これはお互いの太陽と太陽近くに位置する水星や金星が同じ星座、場合によって合になっていることがあるので、そうなりやすいのですね。
またやがては強い愛情で結ばれるマリラとマシュウですが、マリラが土星的、マシュウが木星的な役割を果たしていきます。
物語の終盤に彼らがアンへの愛情を語るシーンがあります。
物語はもともとマシュウとマリラが働き手である男の子を欲しがっていたのだけど、手違いで女の子のアンがやってきたことから始まります。
そのことをアンが気に病んで自分が男の子だったらマシュウの助けになるのに、と、言ったのに対し「1ダースの男の子より、お前にいてもらう方がいい」と語ります。
マシュウがなくなる前日のことでした。
そして、マシュウが亡くなってのちマリラがアンに語ります。
いままで少しきつくあたりすぎたこともあったかもしれないけど、マシュウほどあんたをかわいがっていなかったなんて思わないでくれ、と。
アンの存在こそが自分の喜びであり慰めであった、と。
普段は優しいセリフを素直に言えないマリラが、マシュウの死をいっしょに悲しむアンに対し語りました。
寛容(木星)なマシュウと厳格(土星)なマリラ、二人の愛情の強さと深さにはどちらも遜色がなかったのです。
アンが暮らしていたグリーンゲイブルズを再現した建物です。
記事の画像はブログ主が数十年前に撮影した北海道芦別市カナディアンワールド。
施設のサイトを検索すると当時と同じ建物が残されています。
それではまた<(_ _)>。