みーしゃの月と星がたり

知識のない人でも楽しめる占星術エッセイめざします

木星と干支

おそまきながらあけましておめでとうございます。

今年はうさぎ年です。

卯(うさぎ)は陰陽五行では陰の木を表し、春に新芽がぐんぐん成長していく様を示しています。

 

 

木星(歳星)と干支

占星術の中で幸運の星と言われる木星ですが、昔の中国大陸では「歳星」といわれていました。

ほぼ12年で「黄道」を一周するので、きっちり十二等分にしたら十二支にきっちり当てはまり、その年の支配者の運命を占うことができたといいます。

 

ほぼ12年でぐるっと一種するので、その年の干支のよって、だいたいどの星座に木星が入っているかも決まっています。

  • 子(ねずみ) 射手座~山羊座
  • 丑(うし)  山羊座水瓶座
  • 寅(とら)  水瓶座魚座
  • 卯(うさぎ) 魚座牡羊座
  • 辰(たつ)  牡羊座~牡牛座
  • 巳(へび)     牡牛座~双子座
  • 午(うま)  双子座~蟹座
  • 未(ひつじ) 蟹座~獅子座
  • 申(さる)  獅子座~乙女座
  • 酉(とり)  乙女座~天秤座
  • 戌(いぬ)  天秤座~蠍座
  • 亥(いのしし)蠍座~獅子座

一番初めの「子(ね)」は付きで言えば12月に対応します。

それが太陽で言えば12月に入座する射手座から山羊座とは、これまた面白いくらいはまっていますね。

 

しかし、これは20世紀末までの対応表で、21世紀になってからは星座が一つずれてきています。現に今年はうさぎ年ですが、5月には木星が牡牛座に入ります。

これは木星の公転周期が正確に12年ではなく、11.8年だから起こってきているずれです。

 

数の神秘「10×12」

今回の記事は東洋の占術を引き合いに出しました。

西洋の占星術と東洋の陰陽五行はやり方こそ違えど「10×12」の数字の組み合わせが重要になってくるのは興味深いです

 

何年生まれで表現される十二支は

子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

(ねうしとらうたつみうまひつじさるとりいぬい)

で表現され、十干は

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸

(こうおつへいていぼきこうしんじんき)

であらわされます。

この二つの組み合わせで四柱推命紫微斗数の占いがなされます。

 

対して西洋の占星術は12個の星座と十個の主な天体の位置で鑑定していきます。

 

まったく違う形態をしていながらも、10と12のモノの組み合わせで何通りもの結果を出していくところにおいて共通しているあたり、古代インドの「チャトランガ」という戦争ゲームが東洋では将棋、西洋ではチェスに発展したところをほうふつとさせます。

思うに10や12という数字は非常に便利なのですね。

 

12という数字の約数(割り切れる数)は2,3,4,6。

12個ある項目をそれらに分けて分類することができます。

 

10という数字の約数は2と5、

12に比べると少ないですが現在の数字は十進法で表現されています。

キリのいい数字なのですね。

 

この2と5の数字であらわされた陰陽五行、

陰と陽、そして木・火・土・金・水という自然界におけるものを五つに分類し、それの組み合わせで占うのが東洋における様々な占術の基礎となっております。

 

それではまた<(_ _)>。