新型コロナウイルスのオミクロン株の変異種ケンタウロスが昨今話題になっています。
ウイルスの変異株にはギリシャ文字があてはめられるという話だったのに、なぜいきなりケンタウロス?というのは疑問に思っていました。今までの変異種に比べると異質であるからそう名付けられたとありますが、そういった話は専門家にお任せして、ここではケンタウロスにまつわる神話や、それと繋がっている占星術の話をいたしましょう。
ケンタウロスというのは上半身人間・下半身馬の想像上の生き物です。
一般的なケンタウロスは半身獣のせいか好色で酒好きな野蛮な生き物とされてますが、その中にケイロンという医学に精通した精神性の高い存在がありました。
アポロンからは音楽や医学、アルテミスからは狩猟の技を教わり、アクレスピオスに医学を教え、ヘラクレスやイアソンなど多くの英雄にも薫陶を与えました。
そしてある時英雄ヘラクレスと女神ヘラの争いに巻き込まれ毒矢を身に受けました。
不老不死の身体では毒の苦しみが終わることがないので、プロメテウスにその性質を譲り、ケイロンは死を選びます。
その死を惜しんだ神は、ケイロンを星にかたどりそれが射手座となりました。
このケイロンの名を冠した小惑星キロンが土星と天王星の間の軌道を巡っています。
公転周期は約50年。
現在は牡羊座にあります。
キロンというのは毒に置かされたまま死んだケイロンにちなんで「心の傷」や「トラウマ」などを表します。
同じく試練を表す土星が克服していくテーマ、若いときは苦手だけど年を取ってくるとむしろ得意になっていくジャンルであるのに対し、キロンは決して癒えることのない傷です。傷となっている部分を「克服」するのではなく、傷を傷として認めることに癒しがあるのです。
キロンの入っているハウスや星座によってその人それぞれの心の傷のありどころが違います。
ブログ主の場合、キロンは4室魚座、ICラインともほぼ重なっています。
家庭を表している4室それもICライン上という家庭での傷を「毒親話」として、時折別ブログで記事にしています。
ブログ主のキロンがリターンしたのは2016年、ブログを書き始めたのはその3年後の2019年です。これらの記事はほんの一部ですが、「毒親持ちですが何か?」的な開き直りみたいなものを実生活ではなくブログ上ですがやるようになりましたね。
キロンの傷を認めてさらけ出せるようになるまで,リターンしてくる50年以上かかっています。土星が二度目のリターンをする約60年もあわせて、人生上の試練を本当の意味で受け入れていくまでには、それだけの月日がかかるということでしょうね。
楽じゃないのですけどね。今でもそんな人生に対し恨み山盛りですから。
それではまた<(_ _)>。