このブログでは占星術のことをよく知らない人にも、楽しんでいただけることを目標としていますが、基礎のこともざっくり説明しておきますね。
占星術では太陽や月を含む十個の天体が行動上にある十二個の星座のどの位置にあって、天体同士どういう位置関係にあるかで鑑定するものです。
主な十天体
ホロスコープ上で使われる惑星のマークとその名前、カッコ内は主な象意です。
- ☉ー太陽(人生の目的、公的な顔、父親、女性にとっての夫)
- ☽ ー月(幼少期の状況、私生活、母親、男性にとっての妻)
- ☿ー水星(知性、思考力、言語、コミュニケーション能力)
- ♀ー金星(美的感覚、芸術性、女性性、ロマンス)
- ♂ー火星(情熱、活動力、攻撃性、男性性、スポーツ)
- ♃ー木星(幸運、成功、発展、寛大)
- ♄ー土星(不運、苦難、制限、伝統)
- ♅ー天王星(革命、変革、独創性、離反)
- ♆ー海王星(幻想、直感、理想主義、アルコール、感染症)
- ♇ー冥王星(破壊と再生、極限状態、絶対的権力)
これらの天体の中でも太陽と月は「ライツ(光り輝くもの)」と呼ばれ、ホロスコープ上のASC(上昇点)とともに個人の性質を表す重要な天体です。
それに加え水金火の惑星までが心の中の要素や個人の能力などを表し、「個人天体」と言われます。
そして火星より外側にある木星と土星は社会的な事柄をつかさどり、その幸不運にかかわるものです。
さらに土星より外側を回っている天王星・海王星・冥王星はトランスサタニアンと言われ、これらは個人の力の及ばない社会的な出来事などをつかさどり、個々の資質ではなく世代的な特徴を形作っていくものです。
これら三つの星はそもそも肉眼で見ることができず天体望遠鏡の発達によって次々発見された太陽系の惑星です。
古典的な占星術では肉眼で見える土星までで鑑定されていたのですが、天王星発見以降、個人の力の及ばない社会的状況、それと個人の運命のかかわりや本人ですら制御しにくい心の動きなどを読み解くようになりました。
十二星座
次に十二星座の説明です。
一番手前のマークはホロスコープで描かれるそれぞれの星座のマークです。
カッコ内にある名前が西洋占星術において使われる正式な黄道十二級の名前ですが、通常はよく知られている星座名を使うことが多いです。
- ♈ー牡羊座(白羊宮 )
- ♉ー牡牛座(金牛宮)
- ♊ー双子座(双児宮)
- ♋ー蟹座(巨蟹宮)
- ♌ー獅子座(獅子宮)
- ♍ー乙女座(処女宮)
- ♎ー天秤座(天秤宮)
- ♏ー蠍座(天蠍宮)
- ♐ー射手座(人馬宮)
- ♑ー山羊座(磨羯宮)
- ♒ー水瓶座(宝瓶宮)
- ♓ー魚座(双魚宮)
十二星座はそれぞれの性質に基づいて三分類、四分類にすることができます。
三区分による分類
活動宮は自ら積極的に動き働きかけることが得意ですが軽挙妄動しやすいです。
不動級は忍耐強く持久力があり、容易に方針を変えることのない頑固さがあります。
柔軟宮は臨機応変にやり方を変えることができますが確固たる信念に欠けます。
四区分による分類
火は精神を表し、快活で向上心の強いタイプです。
地が実利を表し、まじめで安定性があります。
風は知識や情報を表し、冷静でコミュニケーション能力が高いです。
水は情を表し、共感性の高いタイプです。
それぞれのエレメントは太字で書かれたことを重視する傾向があると読み取ることもでき、ホロスコープ内の十個の星座のエレメントの割合でその人が人間の精神のなにを重視しているのかもわかります。
星座同士の相性
同じ星座以外の三区分の星座同士の相性は悪く、四区分同士の相性は良いとされています。
これは三区分同士の星座の場合、大事にしているものは違うが、物のやり方や行動パターンは似ているのでぶつかりやすい、葛藤が多い。
そして四区分の場合物事のやり方は違うが大事にしていることは同じなので共鳴しやすい、と、いうことがあるからでしょう。
十二星座と支配星
それぞれの星座にはその星座の性質を形作る「支配星(Ruler)」があります。
星座と支配星(天体)は以下の通りです。
カッコ内の天体は土星以遠のトランスサタニアンが発見される前に定められていた支配星でこれらの天体が発見されて以降は副支配星として定義されております。
支配星として定められている星座と天体は似たような性質を持っており、その天体が支配している星座に入ると特に本来に力を発揮しやすいのです。その逆に180度対向の位置にある星座に位置するときには、本来の力を発揮しにくくなります。
これが惑星の格式といいます。
それではまた<(_ _)>。