1878年の5月14日、東京都の紀尾井坂にて明治の元勲、大久保利通が暗殺されました。
馬車で自宅から皇居に向かう途中、襲撃されました。
時間と場所がわかっているので詳しいホロスコープが作れます。
朝の8時半ごろ、東京都
マンデンではテロや陰謀を表す12室に火星(争乱・軍事)がはいっています。
この二つの天体はちょうどMCラインとも重なっているので、火星自身がMCとスクエアともいえます。
MCは個人のホロスコープなら人生の目標、表に現れる公的な顔を表し、マンデンだと政府や国の代表者を表します。
それが12室のテロによって襲撃されているのだから、そのまんまやんかというようなホロスコープですね。
おうし座の太陽は議会を表す11室に入っていて、超越的な権力を表す冥王星と合。変革を表す天王星とスクエアなので、大きな変革、それも人々に悪い(厳しい)意味で衝撃を与えるような形でもたらされる可能性を示しています。
テロの原動力となっていたであろう火星とスクエアを形作っていた金星は経済、土星は忍耐を表します。
襲撃者たちの不満の源はそこにあったのかもしれません。
しかし、犯行声明ともいえる「斬奸状」に書かれている、国の金を懐に入れて私腹を肥やしたというのは大久保に関しては全くの事実無根でした。むしろ彼はは国の字事業で予算が足りない分、私財を投じて行っていたため、借金が残っていたくらいだったのです。
誤解をされやすい政治家だったようです。
彼の死後、遺族が借金に苦しむのは忍びないということで政府が動いて、半分は鹿児島県庁に寄付した金を返してもらい、もう半分は募金を集めて補填をしたとのことです。それだけが救いですねえ。
別の幕末の偉人の記事を張っておきます。
一緒に読んでいただければ幸いです。