みーしゃの月と星がたり

知識のない人でも楽しめる占星術エッセイめざします

海王星の酔いと芸能

海王星冥王星準惑星になった現在、太陽系で最も長い軌道を周回する惑星。

 

その名は海の神ネプチューンに由来する。

象意は海のごとく大きくつかみにくいもの。

理想、幻想、幻覚、アルコール、薬物、精神的領域にかかわるものetc。

 

昨今、人々に夢を見せるはずの芸能の世界、歌舞伎、ジャニーズ、さらには宝塚と、表に現れる「美しい幻」とは裏腹の「醜い内情」が暴露され、崩壊していっています。

 

その「醜い内情」ジャニーズの性加害や宝塚のパワハラを知っててお前らだって、楽しんでいたんだろうが!、と、これらの組織への批判の声に、喧嘩腰でものを言う人がSNS一般ユーザーはもちろん著名人の中にもいます。

手のひら返しとか言って罵りまくっていますが、だったら、これからも変わらず、夢を持った少年少女たちに、前時代的で理不尽な環境の中で夢のために訓練させればいいのか?と、逆に聞きたいですね。

 

 

まあ、それはさておき占星術の話に戻りましょう。

 

芸術、芸能において自ら表現者になるのならば、公的な立場を表す太陽で成功運を、感受性の質を見るには月を、言語表現能力では水星、積極性やエネルギーでは火星。

また、ダンスやスポーツにまつわる運動神経を見るなら水星と火星などの組み合わせにも注目します。

 

しかし、純粋に鑑賞者としての要素を見るならば注目すべきは金星です。

金星は人生の喜び、すべての美しいものや心地いいものを表し、金星が入っている星座によって好みの傾向がわかりますし、アスペクトによってそれに対してどういう姿勢で求めていくか、芸術ならば鑑賞するかがわかります。

オタクと呼ばれるほどにはまる人は、やはり天王星以降の天体と何らかのアスペクトを作っている場合が多いでしょう。

 

その金星の上位互換に当たるのが海王星です。

「酔う」というのが海王星の本質です。

その対象はアルコールだけではなく、「理想」に酔うこともあれば、「薬物」に酔って、いわゆるラリッってしまうこともあるし、芸術芸能もまた「酔う」対象となります。

 

芸能のジャンルで前時代的な悪癖が崩壊していく過程で、酒乱としか思えないような酔い方をされている方々が多く見られますね。

「誹謗上戸」あるいは「中傷上戸」なんて見られたものではありません。

 

ジャニーズ問題でジャニー喜多川を擁護している著名人は自身のブログで、自殺したタカラジェンヌのことも、3時間しか寝られないなんて公演前じゃ不思議はないだろう的なことを言って死者に鞭打ってました。

一体どこの化石なんだか?

睡眠時間を削れば、パフォーマンスの質が落ちることくらい科学的にも証明されていますし、それがメンタルにおいて絶望的な発想を誘発したことは想像に難くないです。

年寄り世代の表現者の中には(スポーツ関係者にも)自分たちと同じ苦労を若者が味合わなきゃ気が済まないって人がかなりいますね。

 

宝塚を含む、上記の組織の人々は日々の研鑽を積まれ、素晴らしいパフォーマンスをこれからも魅せてくださるのでしょうが、人と人とも思わない環境で虐げられた涙を想像しながらでは、酔うものも酔えません。

 

「外部漏らし」とかいう言葉で、親にも話すことができないなんて話を聞いた時には、宝塚歌劇団北朝鮮か、と、思いましたよ。

「伝統」という名でいじめを美化して、抑圧的な空気を熟成して作り上げたパフォーマンスでは、鑑賞しても悪酔いしそう。

 

ああ、だから、長年ジャニー喜多川が未成年を凌辱することを黙認してきた帝国に酔ったジャニオタの中には、酒乱のごとき反応をこの度の問題で見せる人が多いのか。

ご本人はその夢に酔いしれていたのだろうけど、本質的には「悪魔の酒」でしかなかったのだな。

 

それではまた<(_ _)>。