10月18日は『鎌倉殿13人』でも登場していた後白河法皇の誕生日でした。
ドラマでは西田敏行さんがやっておられましたね。
それにちなみ本日は、鎌倉殿でも暗躍していた上皇様たちのホロスコープを鑑定いたします。(日本では出家した上皇のことを「法皇」と称することがあります。)
後白河法皇のホロスコープ
後白河法皇ですが、ホロスコープを作ってみて驚いたのは、太陽をはじめとして土星・水星・海王星・木星と実に五つもの天体が天秤座にあったことです。
天秤座って一口で言うとバランスの星です。
この方の場合、平氏(平清盛)を後ろ盾にして権力基盤を作っていたけど、清盛が天皇をはじめとする公家勢力を凌駕し始めると、源氏にこそこそ声をかけて平家を倒そうとする、実際清盛が亡くなると源氏の木曽義仲が平家を京都から追い出し、義仲が邪魔になると今度は別の源氏の源頼朝に声をかける…。そして頼朝の命を受けた義経が義仲を討ち、さらに平家を滅ぼすと、今度は兄弟仲たがいを狙って義経を重用し始める…。
誰かがが力を持ちすぎて自分たちに都合が悪くなると別の勢力に声をかけて争いを誘発する、と、いう、それぞれの勢力を座して天秤にかけて争いを引き起こしてばかりの人でした。
天秤の使い方がタチ悪すぎ!
でも、太陽以外の四つの天秤座にある天体に対し射手座の月と獅子座の火星がそれぞれ60度で小三角を作っています。基本的に運のいい人なのでしょうね。
そして興味深かったのは、1185年10月18日、法皇にとってはソーラリターンとなる誕生日。
その日に彼は源義経に頼朝追討の宣旨を出しています。
ただしその時期には、冥王星が蟹座の中間くらいにあり、彼のネイタルの天秤座のいくつかの天体と凶座相を取っていました。
源平合戦で活躍した義経(ドラマでは菅田将暉)に兄頼朝(大泉洋)を討てとの命令を出したけど、それが頼朝を怒らせ、そのあと逆に義経追討の宣旨を出す始末。
あっちを倒せと言ったりこっちを倒せと言ったり、どんだけいい加減な天秤やねん!
まあ、そんな狡猾さを評して「日本一の大天狗」なんて言われたりもしたのですが、基本的に運のよい人だったから、彼自身は失脚することなく生涯を終えたのですね。
後鳥羽上皇のホロスコープ
お次は大河ドラマでは尾上松也さん演じる,承久の乱に敗れて隠岐の島に配流となった後鳥羽上皇のホロスコープです。
西暦1180年8月6日、太陽星座は獅子座です。
うわあ~、グランドクロスがどっかりと💦。
獅子座の火星、天秤座(蠍座?)の月、水瓶座の海王星、牡牛座の天王星。
月は出生時間によって星座も変わってくる可能性がありますが、基本的には不動宮のグランドクロス。
互いに自分の方針を譲らない星座同しのぶつかり合いだから、内面的には葛藤が多く、人生においても波瀾万丈になるタイプです。
さらに月と天王星の180度の軸を双子座の冥王星が調停しています。
かなり強力なアスペクトをいくつも持っている方ですが、自分自身を表す太陽はノーアスペクト。
ノーアスペクトって自由だけど、けっこう主体性なく流されもする、彼自身はそこまで鎌倉と事を構えたかったわけでもなく、でも関係がうまくいっていた三代将軍実朝が殺されちゃったし的な、内面的な葛藤を抱えながらも、承久の乱を起こしたのはその程度のきもちだったのかもしれませんね。
あくまでホロスコープをもとにした推測ですが。
それではまた<(_ _)>。