前回に引き続きワンピースキャラがあらわす様々な「正義」を十二星座に分類しています。
- 天秤座ーどっちつかずの正義(ボルサリーノ・黄猿)
- 蠍座ー徹底的な正義(サカズキ・赤犬)
- 射手座ー窮屈は嫌でござるの正義
- 山羊座ー君臨する正義(センゴク)
- 水瓶座ーダラけきった正義(クザン・青雉)
- 魚座ー命をもったいなく使うなの正義
天秤座ーどっちつかずの正義(ボルサリーノ・黄猿)
ピカピカの実の能力者、モデルは「北の国から」で有名な田中邦衛。
大将黄猿が「どっちつかず」という表現を使ったのは、同じ海軍大将の赤犬と青雉の正反対の「正義」をみて、そのどちらに寄るわけでもなくバランスを取ろうとしたからだそうです。
天秤座は乙女座の「正義の女神」が持っている人の善と悪をはかるための天秤を表しています。
バランス感覚が大事な天秤座、本音はなかなか見せませんが…。
蠍座ー徹底的な正義(サカズキ・赤犬)
「悪」とみなした者を滅ぼすため、確かに徹底しています。
ニコ・ロビンの故郷オハラにバスターコールがかかった時には、一般人を乗せた避難船を爆破
「万が一あの船に学者が一人でも潜んでいたら、今回の犠牲が全て無駄になる」
「”悪”は可能性から根絶やしにせねばならん!」
いやはや前回の蟹座で紹介した藤虎じゃないけど、コロされる一般人になってみろよ!
ほかにも頂上戦争で戦場から逃げ出そうとする味方の兵士を焼き殺すとか…。
敵だけでなく守るべき一般人や味方の海兵にまで「悪」を滅ぼすために非情になりきる、この徹底ぶりは冥王星が効いているよね。
底の知れないすごみを感じさせる星座です。
射手座ー窮屈は嫌でござるの正義
「窮屈」が嫌いなキャラがワンピース世界にはちらほらいますね。
射手座は12星座の中でも自由度が高く海外志向の強い星座です。
国を預かる大名の身でありながら海に出たおでんの生きざまは、蟹座や山羊座の感覚から見れば「無責任」かもしれません。
オロチやカイドウにしてやられたのも身から出た錆かも…。
なんて、こういう見方と、鎖国からの開国を目指そうとしたおでんの「正義」を並べて考えるのも、ワンピース読んでいく面白さですね。
山羊座ー君臨する正義(センゴク)
威風堂々とした言葉は獅子座っぽい感じもしますが、獅子座は自分が輝くのを優先する星座なので少し違います。
「君臨する」の意味はトップとして、確固たる組織をまとめあげていく姿勢を表しています。それこそ山羊座の得意技です。
地位を降りてからは、世話役や語り部みたいな立ち位置で、好々爺的な面がでてきています。そういえばいつも山羊を連れていますね。
水瓶座ーダラけきった正義(クザン・青雉)
「正義は立場によって形を変える、だからお前の正義もせめやしない。」
エニエスロビー編のニコ・ロビンの回想にてクザンこと青雉の言ったセリフです。
その形を変える「正義」を星座別に分類しているのが今回のシリーズです。
人によってさまざまな「正義」があることを認識する、あたかも鳥が空から物事を俯瞰しているがごとき、それが水瓶座。
だから「徹底した正義」の持ち主のように、しゃかりきにはたらくことはできないのです。「ダラけきった」って言い方には少し自虐も入っていますね。
魚座ー命をもったいなく使うなの正義
「現場で人の命をとるのはワシらだで!奴らが完全な悪だという証拠をくれ!」
こちらは先ほど水瓶座のところでも書きましたが、ロビンの回想の中のオハラで、彼女を救った巨人族サウロが言ったセリフです。
さらにこちらは頂上戦争編でコビーが言ったセリフ。
「もうこれ以上戦うの!やめましょうよ!命がもったいない!
兵士一人一人に!帰りを待つ家族がいるのに!
目的はもう果たしているのに!
戦意のない海賊を追いかけ‼
止められる戦いに欲をかいて!
今手当すれば助かる兵士を見捨てて!
そのうえまだ犠牲者を増やすなんて、今から倒れていく兵士たちはまるで!バカじゃないですか!」
コビーもサウロも海軍の将校です。
しかし海軍の執行する「正義」に違和感を感じた時にはそれをはっきり口に出しました。
上の言葉を口にする前、コビーは味方である海軍兵士、敵である海賊の区別なく倒れていく者たちの声が頭の中で響くように聞こえてきました。
こういう感覚自体が魚座的だなと思います。
つけくわえるとコビーのちょっと自己肯定感が低いところも…。
ちなみに魚座が重んじる「命」の中には人間だけでなくすべての生きとし生けるものが含まれています。
ワンピースの「正義」シリーズはこれで終了。
また別の形でいろいろ分析記事書いてみたいですね。
それではまた<(_ _)>。
前回の記事はこちらです。