今夜は北京五輪女子フィギュアのフリー決勝です。
ショートでトップとなったカミラ・ワリエワ選手がドーピングで陽性判定が出ているにも関わらずの出場という異例の事態。
この問題を占星術的に観てみます。
(いらすとやより)
ネイタル座相
ワリエワ選手の生年月日は2006年4月26日。
彼女のネイタルの太陽には蟹座の火星がセキスタイル(60度)の吉角。これはエネルギッシュで情熱的な人柄を表しています。
そして獅子座の土星がスクエア(90度)の凶角を取っており、責任や重圧を表す土星が彼女自身を表す太陽に強いプレッシャーをかけている座相です。そしてそのプレッシャーの質が王者を象徴する獅子座に土星が入っていることから、幼いことからチャンピオン(女王)になることを自分に厳しく課していた、と、観ていいでしょう。
彼女は現在十五才、天体の年齢域で言うと、水星から金星に移行する過渡期になっています。
水星は牡羊座で月と合(0度)、蟹座の火星とスクエア(90度)です。
小さい頃はおしゃべりで少し怒りっぽい子だったかもしれません。
獅子座の土星とトライン(120度)なのでまじめで努力家、水瓶座の海王星とセキスタイル(60度)なので夢見がちな一面も。
芸術表現は深刻さを帯び人を惹きつける何かを持っています、しかも現在進行中の海王星が金星に重なっているので夢幻的な雰囲気も醸し出せるはずです。その素質のすばらしさを考えれば今回の事件はあまりにも残念です。
進行中の天体との座相
男子シングルの予想記事の時にトップ2のチェンと鍵山が牡牛座であることを書きましたが、ワリエワ選手も牡牛座でした。
そして牡牛座生まれは現在波乱含みだが幸運の星木星が味方してくれている、という意味のことを書きました。ただ男子シングルの二名と同じ牡牛座生まれと言っても誕生日が違うので、ワリエワ選手の場合、彼らほどにはタイトに木星は吉角を取っていません。
気になるのは土星の動きです。
2020年から水瓶座に入っている土星ですが、検査が行われた昨年12月ごろには彼女の牡牛座の太陽に90度の凶角、つまりスクエアをかけていました。
水瓶座は前回の記事でも語りましたが、土着のルールや常識を廃し普遍的なルールを重んじる星座です。そこに入った土星が彼女のネイタルの獅子座の土星に180度のオポジションをとり、彼女の牡牛座太陽にも圧力をかけていました。
いわば王者たることを強いる獅子座のネイタル土星と、普遍的なルールを重んじるトランジットの水瓶座土星が、同時に彼女の太陽にプレッシャーをかけていた状態だったのです。
現在土星は昨年ほどには彼女の太陽にタイトに凶角をとっていませんが、その代わり水星が水瓶座で、彼女の太陽と土星にそれぞれ90度と180度の凶角を取り、プレッシャーをかけています。
水星はコミュニケーションを表す天体で、マスメディアやジャーナリズムも象徴しています。日本ではそれほどでもないけど、欧米の辛辣な報道を見るとなるほどとうなずける天体の配置です。
今後の予想
近い未来を予想するなら、たとえ優勝しても世界はブーイング、ロシア国内では歓迎という、占星術を使わなくても予想できる程度のことしか起きないかもしれません。
気になるとしたら、もう少し遠い先2023年の3月24日から冥王星が水瓶座に入り、ワリエワの牡牛座にスクエア(90度)をかけてきます。
冥王星はこれまでの記事でもなんどかいいましたが、ラスボス級の破壊力があって、今回の件も含めて彼女の人生にどれほど深刻な影響を与えるか予想がつきません。
もともとネイタルの太陽と土星の凶座相は、実力が十分であっても不運な障害にあいやすく、それにくじけない不屈の精神を鍛える座相と見ることもできるのですが、若いころには意気消沈しやすい座相です。
それを含めてラスボス冥王星がTスクエアを形成するのですから、彼女にとってなかなかしんどいことになる可能性も大きいです。
スケーターとしての実力は申し分ないのですから、試練を乗り越えていってほしいですね。
今更ですが男子シングルの予想記事も貼っておきます。
それではまた<(_ _)>。
追記、結果は意外過ぎる4位でした。
ワリエワが3位以内だったら表彰式をしないなどと言われ、身内からも失敗するよう圧力をかけられていたとか、いろいろ憶測は流れています。
そのうえ次の世界選手権、いや下手すると長期にわたってロシアの選手は世界の大会に出場できないかも…。
あれだけ衝撃的に素晴らしい演技を見せてくれた十代半ばの少女が、このままフィギュアスケート界から姿を消すのはもったいなさすぎる話なのですけどね。
2月19日のこちらの記事にてその点も少し触れています👇。